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何もラベルや蔵元の名前やひびきにこだわらずとも本当にすばらしい日本酒が隠れてあることを感じて頂けるお酒ではないでしょうか。 今では、WEB上で検索され『いいお酒』との出会いを探す苦労は以前と比べれば月とスッポンほどの容易さで見つけ出すことも可能です。 それでも見つけ出すことのできないすばらしいお酒は全国にもまだまだあるはずです。そんな気持ちで見つけた我故郷の和歌山の蔵元が高垣酒造です。 しかしながらも、2006年までは隠れたファンと地元の方だけが楽しみ飲んでいた酒蔵だったのです。それまで龍神丸を販売していた小売店は、当店を含めて2軒で蔵元でもネット販売をしていました。 また、その当時、WEB上で販売していたのは、蔵元と当店だけという時代もあったわけです。 しかしながら、2006年3月に週間イブニングのもやしもんに連載され、11月の単行本発刊より『龍神丸』は、瞬く間に和歌山を代表する『幻の酒』と呼ばれるまでに成長したのです。 その噂は、一般の方のみならず業界の方々にも噂になり、瞬く間に特約店が増えたわけです。とを言っても、ひとりでつくるお酒の量には限界があります。今後もよっぽどのことがない限りはこれ以上の生産を増やすことはないでしょう・・・・。 手造りという昔ながらの良さを残しつつも、大手酒蔵で培ったノウハウを最大限に生かした酒造りは、今もなお、守り続けられています。 コミック誌「もやしもん」の一説に、日本酒に興味がまったく無く『日本酒はおっさんが飲むお酒』なとど思っている若い女性が、飲んだ瞬間に『美味しい』と発している場面があります。 まさしくその通りの初めて日本酒を口にされる方でも、日本酒の美味しさを実感して頂けるお酒でしょう。 ◆今まであまり日本酒に興味がなかった方や日本酒に対して誤解ともいえる概念をお持ちの方にも大変わかりよい酒質であるにもかかわらず、酒通にも高い評価をして頂けるお酒で、このお酒を切欠に日本酒の美味しさを、楽しさを知って頂けているお酒であることも、身の回りで沢山起こっている真実でもあります。 私も色々なお酒とであってきたけれど地元和歌山にこんなお酒が存在していることが何よりもびっくり。 漫画家石川雅之さんも、もともと日本酒に興味があった方ではなかったと聞いています。けれどこのお酒と出会って自分の漫画にしてしまいたくなるくらい感動を受けたという代物。 原酒を感じさせない優しい口当たり、かといって原酒らしく米の旨みがあり、くどくなく優しく切れて喉越しもよく、香りはフルーツのようにフルティー大吟醸生原酒です。 確かに生産数が少ないゆえに、中々、皆さんのご要望に添えないお酒ですが、気長にお待ち頂き是非とも飲んでほしい和歌山自慢の一酒です。 また、運が良くても龍神丸を年に1本飲めればいい方です。 よって龍神丸だけに目を気をとらわれずに、高垣酒造の他のお酒たちも、また、日本酒そのものに興味を持って頂き、2500年前から伝わる我が国の伝統ある米のお酒を正しくご理解いただき、美味しく、楽しく飲んで頂く、その1年というサイクルの中で≪5月になれば龍神丸を折り込む≫というお付き合いを皆様に是非、お考え頂ければと幸いです。 |